シロアリ駆除が必要なお家のサインとは?業者選びのポイント4選
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「自分の家はシロアリを見かけたことがないから大丈夫」と思っていませんか?
シロアリは床下や壁の中など普段は見えない場所で活動しているため、たとえシロアリが住み着いていても、被害が大きくなるまで気づかないことも多いのです。
また、木材だけでなくプラスチックやコンクリートなどもかじって穴を開けることができます。餌を求めてどのような場所でも食害するため、たとえ新築でも油断はできません。
シロアリの被害が進行すれば、地震などの自然災害で倒壊する危険性もあります。
ここでは、シロアリ駆除や被害についての基本的な知識を簡単にご紹介していきます。
シロアリ駆除が必要なサインとは?
シロアリは普段人目につかない床下や壁の中で活動しているため、被害が大きくなってからでないと気づけないケースも多いです。
シロアリが発生している可能性が高いサインを3つご紹介しますので、お家に以下のような症状がないかチェックしてみてください。
基礎などに土を盛ったような道ができている
家の基礎のコンクリート部分などに、土を盛ったような道がないかチェックしましょう。
それは蟻道(ぎどう)といって、シロアリの通り道です。
シロアリは乾燥を極度に嫌う生き物であるため、木材などの餌に近づく際には蟻道をつくり、体の乾燥を防いで湿気を保とうとします。
他にも、玄関ドアの枠や押入れ、風呂場などの水回りなどもシロアリの通り道や住処になりやすく、隙間に土が詰まっていたら要注意です。蟻道をつくる際には、湿気が抜けて乾燥しないよう、土などで隙間を埋める習性があるためです。
蟻道がある場合は、すでに家の床下などにシロアリが侵入している可能性が高いため、早急な駆除が必要となります。
床や柱を叩くと空洞音がする
シロアリは外気を嫌うため、餌となる木材を内部から食害していきます。柱や床の食害が進行していると、見た目には被害がないように見えても、中はスカスカになっている可能性があります。
お家の中の柱や床の気になるところを軽く叩き、中が抜けているような空洞音がしたら要注意です。
中が抜けているほどに食害されていると、家の耐久度がかなり下がっている状態ですので、早急に対処する必要があるでしょう。
家の中でシロアリを見つけた
家の中でシロアリを発見した場合、すでにシロアリの被害に遭ってしまっている可能性が高いです。
よくあるのは、「洗面所などの水回りで、シロアリの成虫や幼虫の死骸を見つけた」というケースです。
また、シロアリは木材の内部から外へ向けて糞や木くずを落とすことがあるため、家の中で細かい土のようなものが落ちていたら、シロアリが住んでいるおそれがあります。
他にも、羽アリの羽が落ちているケースもあります。シロアリは巣がいっぱいになると、新しい巣をつくるために外へと飛び出してくるためです。
シロアリ被害に遭いやすい家とは?
シロアリが住み着きやすいのは古い木造住宅だけというイメージがある方も多いのではないでしょうか。
基本的には築年数などにかかわらず、どのような建物にもシロアリの被害に遭う可能性があります。
中でも、以下のような住宅はとくに注意が必要です。
前回の消毒から5年以上経っている
シロアリ防除に使用する薬剤の効果が継続するのは5年ほどです。
そのため、前回の工事から5年以上経過している場合は、薬剤の効果が薄れた状態なので、シロアリ被害に警戒が必要です。
床下の換気が不十分
シロアリは湿気を好む生き物なので、換気ができていない多湿の環境は絶好の住処となってしまいます。
「床下の換気口がふさがっている」「床下の換気口が少ない」「床下が狭い」といった家はとくに危険です。風通しが悪く湿気がたまりやすいため、シロアリ被害に遭いやすい環境といえます。
庭にシロアリの餌になるものがある
「庭に廃材を放置している」「家の周囲に木製の柵などを設置している」「庭に盆栽や植木がある」といった家も、すべてシロアリの餌となるものなので要注意です。
この他にもダンボールや電気ケーブル、発泡スチロールなど、シロアリは木材以外も食べてしまうため、餌になるものを屋外に置かないことが大切です。
雨漏り・水漏れしている
雨漏りや水漏れによって木材が湿った箇所も、湿気を好むシロアリには最適な住環境となってしまいます。
すぐに原因箇所を修繕するなどして、シロアリが好む環境をつくらないことが大切です。
シロアリ被害を放置するとどうなる?
シロアリの被害に遭うと、家の木材がダメージを受けて耐久性が下がってしまいますが、シロアリの被害だけで建物が倒壊してしまうことはほとんどありません。
ただし、倒壊する危険性がないからといってそのまま放置してしまうと、以下のようなリスクが高まります。
地震で倒壊する危険性がある
シロアリの被害だけでは建物が倒壊する危険性は低いですが、大きな地震が発生した際には倒壊してしまうおそれがあります。
特に木造住宅は骨組みに木材が使用されているため、被害が深刻化しやすいです。
実際に1995年1月17日に発生した阪神淡路大震災では、倒壊した建物の約8割がシロアリの被害を受けていたという調査結果があります。
シロアリ被害や腐朽がみられた建物は9割が全壊してしまったのに対し、シロアリ被害・腐朽がなかった建物は2割程度しか全壊しておらず、さらに6割近くが軽微な被害で済んでいることが明らかになっています。
このように、柱や床下をシロアリが食害しスカスカにされてしまうと、地震によって甚大な被害を及ぼしてしまうのです。
被害額が高額になりやすい
シロアリ駆除の料金は、被害の程度で大きく変わることが多いです。そのため、被害を放置してしまうと、10万円程度で済んだはずの料金が、50万円以上、100万円以上になることも考えられます。
シロアリが狭い範囲だけに発生している場合は、駆除や修繕費も最小限で済みますが、床下全体に被害が及んでいるような場合は、駆除・修繕費も高額になるケースがほとんどです。
放置している間に被害がどんどん大きくなり、「もっと早く気づいていたら…」と後悔する前に、早めに対処することが重要です。
シロアリ駆除は5年おきに行おう
新築の家も、以前にシロアリ駆除や予防をしたことがある家も、基本的には5年ごとに駆除を行うことがベストです。
シロアリ駆除で使用する薬剤は、約5年で効果が切れてしまうためです。
このタイミングで点検を行い、問題がなければ再度薬剤処理を施して効果を途切れさせないことが重要です。
シロアリ駆除業者の選び方
シロアリ駆除業者を選ぶ際は、信頼できる業者を見つけることが大切です。
特に床下はご自身でのチェックが難しい箇所なので、虚偽の報告をされたり、強引に高額な契約を迫ってきたりなど、悪質な業者も中には存在します。
以下の4つのポイントをおさえて、信頼できる業者かどうか見極めましょう。
点検結果の報告がわかりやすい
点検箇所の写真を撮影し、それを見せながら結果を報告してくれる業者を選びましょう。
普段は見えない床下部分を、自身の目で確認することができるため安心です。
料金や見積もりがわかりやすい
シロアリ駆除の料金は、使用する薬剤や被害状況などによって変動します。業者によっては出張費がかかる場合もあるなど、料金体系がわかりにくい場合も多いです。
不当に高額な料金を請求されるといったトラブルを避けるためにも、ホームページなどにしっかりと料金表を記載している業者を選ぶことをおすすめします。
見積もり以上の料金を請求されることがないよう、追加料金なしと名言している業者を選ぶとよいでしょう。
実績が豊富
業者選びの際は、ホームページなどで点検や駆除の実績を公開している業者を選びましょう。
多くの実績がある業者は、豊富な経験や知識に基づいた工事を行ってくれるため、安心して任せやすいです。
また、実際に利用した人の口コミなども見て検討するとよいでしょう。
アフターサービスが充実している
シロアリは駆除したら終了ではなく、その後に被害が再発しないことが重要です。
そのため、作業後も保証やアフターケアが充実している業者を選びましょう。
定期的な無料点検やシロアリ再発生時の駆除費用無料を保証している業者がおすすめです。
まとめ
シロアリは目に見えない場所で活動しており、気づいたときにはすでに被害状況が進行している場合が多いです。
シロアリが侵入した痕跡は一目では分かりにくいため、普段から意識してこまめに確認していなければ発見することは難しいでしょう。
そのため、シロアリが住み着いていないか一度しっかりとチェックし、少しでも気になった点がある場合は放置せずに対処することが大切です。
最後までご覧いただきありがとうございました。
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