シロアリを駆除したいけれど、一軒家をまるごと駆除するとなると費用がどれくらいかかるのか気になる方も多いのではないでしょうか。
一軒家のシロアリ駆除は、工法や状況などさまざまな要素によって値段が変わってきます。
ここでは、一軒家のシロアリ駆除の値段が高くなりやすいポイントや値段を抑えるコツなどをご紹介していきますので、ぜひご参考にしていただけたら幸いです。
シロアリを駆除したいけれど、一軒家をまるごと駆除するとなると費用がどれくらいかかるのか気になる方も多いのではないでしょうか。
一軒家のシロアリ駆除は、工法や状況などさまざまな要素によって値段が変わってきます。
ここでは、一軒家のシロアリ駆除の値段が高くなりやすいポイントや値段を抑えるコツなどをご紹介していきますので、ぜひご参考にしていただけたら幸いです。
ライター:ひらばやし
一軒家のシロアリ駆除にかかる値段は、1㎡あたり3,000円(1坪あたり9,900円)ほどが相場です。
20~30坪の一軒家であれば、20~30万円ほどかかると考えてよいでしょう。
業者によっては見積もりの時点で高すぎたり安すぎたりすることがあるため、その理由をきちんと確認し、納得した上で依頼することが大切です。
一軒家のシロアリ駆除費用相場は20~30万円ほどとお話しましたが、それは主に駆除方法によって大きく変わってきます。
シロアリ駆除には、『バリア工法』『ベイト工法』『テクノガード工法』の3つの工法がありますので、それぞれの特徴などについてご紹介していきます。
バリア工法は、床下などに薬剤を直接散布してシロアリを駆除・予防する方法です。
施工費用が比較的安価かつ即効性が期待でき、多くの業者で採用されているスタンダードな工法です。
薬剤が人体や自然環境に影響しないよう、5年ほどで自然分解されて効果が切れるため、5年ごとに再施工することをおすすめします。
ただし、直接薬剤を撒く方法ですので、臭いやアレルギーに敏感な方やペットに影響を及ぼす可能性があるため注意が必要です。
ベイト工法は、ベイト剤(毒餌)を建物周辺の地中に埋め、シロアリの巣ごと駆除する方法です。
エサを仲間に分け与えるシロアリの習性を利用し、毒餌を巣全体に行き渡らせることで徐々に全滅させます。
使用する薬剤も少量で、人や自然環境にも優しいため、子どもやペットのいるご家庭でも安心です。
ただし、バリア工法より費用は高額で、毒餌が巣全体に行き渡り効果が現れるまで時間がかかります。
テクノガード工法は、一軒家の床下に防蟻剤を散布して駆除する方法です。
使用する薬剤は水性アクリル樹脂製で、散布した床下の土壌は施工後数か月かけて固まっていきます。
この薬剤には防蟻効果以外にも防湿効果があるため、床下の湿気防止の効果も期待できます。
また、水性製剤なので臭いが少なく蒸気圧が低いため、安全性に優れた薬剤です。
ただし、テクノガード工法はバリア工法の約4~5倍の費用がかかるとされています。
以下、3つの工法の特徴などを表にまとめていますので、参考にしてみてください。
バリア工法 | ベイト工法 | テクノガード工法 | |
特徴 | 殺虫・消毒成分を含む薬剤を、被害箇所に直接散布して駆除 | 毒餌を地中に埋め、シロアリに巣まで持ち帰らせて巣ごと駆除 | 床下の土壌全体を、防蟻成分を含んだ薬剤で覆い固めて駆除 |
おすすめのケース | ・すでにシロアリの被害が広がっている ・駆除+予防を同時に行いたい | ・薬剤の危険性が心配 ・まだ家でシロアリを見ていないが、予防を行いたい | ・床下の湿気(カビや木材の腐朽)が気になる ・シロアリを予防したい |
メリット | ・一番安価 ・即効性がある | ・薬剤を散布しないため安全性が高い ・被害を未然に防げる | ・防湿工事も同時に行える ・蒸気圧が低く安全性が高い |
デメリット | ・薬剤の臭いやアレルギーに注意する必要がある ・薬剤散布のため、床や壁に穴を開ける可能性がある | ・バリア工法より高額 ・効果が現れるまで時間がかる ・基礎に穴を開ける可能性がある | ・バリア工法の4~5倍の費用がかかる |
業者からシロアリ駆除の見積もりをもらってみると、相場より高かったなど、想像以上に費用がかかったというケースも多いです。
一軒家のシロアリ駆除にかかる費用には、それを決めるポイントがいくつがあります。
どのような要素が費用を左右するのかをご紹介していきます。
日本に生息し、一軒家に被害も及ぼすシロアリにはいくつかの種類が存在します。
日本全国に広く生息し、最も被害が多い「ヤマトシロアリ」であれば、相場から大きくかけ離れた値段になることはありません。
次に被害が多い「イエシロアリ」も一般的なシロアリではありますが、巣の規模が大きい種類なので、被害状況によっては料金が高くなる可能性もあります。
さらに、外来種の「アメリカカンザイシロアリ」は被害場所の特定が難しく、駆除の難易度が跳ね上がるため、他のシロアリと比べて費用が高くなるケースが多いでしょう。
シロアリの「予防」であれば比較的割安になる可能性が高いですが、「駆除」となると作業工程が大幅に変わってくるため、その分値段は高くなりやすいです。
さらに、木材の交換や大工工事が必要なケースは、材料費・廃材処分費・作業費が追加でかかることになります。
被害の規模が大きくなるほど作業量も増えるため、おのずと費用も高くなります。
どれくらいの料金がかかるのか、初めに見積もりを出してもらい、しっかりと確認しましょう。
シロアリ駆除に使用する薬剤や施工方法によっても、大きく値段が変わります。
バリア工法・ベイト工法・テクノガード工法のどれを採用するのか、どのような種類の薬剤を選ぶのかなどによっても費用が異なります。
見積もりは建物の規模をベースにして料金を算出するため、建物の大きさや構造によって駆除の値段が大幅に変わる場合が多いです。
また、シロアリ駆除は床下や天井などの内部に入って行うため、点検口の大きさや場所によって作業難易度が変わります。
もし、床下の点検口を新設・拡張しなくてはならない場合は、確実に追加料金が発生します。
点検口の設置工事の費用は、1か所あたり2~3万円程度が相場です。
他にも、床下のない浴室や玄関なども作業難易度が上がるため、追加料金がかかるケースが多いでしょう。
土日祝日や早朝夜間、大型連休などの繁忙期は、割増料金がかかる場合もあります。
割増料金の有無は業者によって異なるため、見積もり時などに確認しておきましょう。
シロアリ駆除に対応している業者の形態によっても費用が左右されます。
下表は、業者のタイプごとのおおよその料金相場です。
業者の種類 | バリア工法 | ベイト工法 |
農協・ホームセンター・ハウスクリーニングなどの大手企業 | 10,000円~ | 3,000円~ |
中小工務店、個人事業者 | 2,500円~ | 1,000円~ |
シロアリ駆除専門業者 | 4,000円~ | 1,200円~ |
ハウスメーカー・リフォーム店 | 10,000円~ | 2,000円~ |
業者タイプ別の詳しい特徴については、ぜひこちらの記事も参考にしてみてください。
シロアリによる被害は危険性が高いため、施工箇所を減らして費用を削減するということは不可能です。
そのため、シロアリ駆除の値段を抑えるには、業者選びを工夫することが一番の近道です。
ここでは、少しでも安くシロアリを駆除するための業者選びのポイントを見ていきましょう。
シロアリ駆除の業者を決めるときは、必ず複数社の見積もりを比較するようにしましょう。
見積もりの内容は、値段を抑えるポイントになるだけでなく、悪徳業者か見極めるための大切な判断基準となります。
見積もりを比較する際は、以下のポイントを確認しましょう。
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「安さ」や「無料点検」を強調し、安すぎる見積もり金額を提示してくる業者は要注意です。
強引に契約させ、追加料金などを加算して最終的に高額請求するケースもあるためです。
1社だけで即決せず、いくつかの業者を比較した上で決定することをおすすめします。
少しでも安く駆除を依頼したい場合は、中小工務店や個人事業主などの小規模業者がおすすめです。
例えば30坪の一軒家の場合、大規模業者よりも小規模業者に依頼したほうが10万円ほど安くなる可能性があります。
ただし、小規模業者は選ぶ業者によって技術に差が生じやすいため、経験や技術力のある業者を選びましょう。
以下のポイントにあてはまる業者であれば信頼度が高いといえます。
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一軒家のシロアリ駆除の値段について、今回ご紹介したことを簡単にまとめました。
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さまざまな条件で値段は変わってくるため、詳細な駆除費用を知りたい場合は、いくつかの業者に見積もりをもらうとよいでしょう。
最後までご覧いただきありがとうございました。
この記事を書いた人
ライター:ひらばやし
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