羽アリが大量に発生したときは、まずはそれがシロアリなのかクロアリなのか見分ける必要があります。
もしシロアリであれば、家の木材をすでに食い荒らされているおそれがあるため、すぐに対処しなければなりません。
この記事では、シロアリとクロアリの見分け方や羽アリ駆除業者の選び方、費用についてなどをご紹介していきますので、ぜひ最後までご覧ください。
羽アリが大量に発生したときは、まずはそれがシロアリなのかクロアリなのか見分ける必要があります。
もしシロアリであれば、家の木材をすでに食い荒らされているおそれがあるため、すぐに対処しなければなりません。
この記事では、シロアリとクロアリの見分け方や羽アリ駆除業者の選び方、費用についてなどをご紹介していきますので、ぜひ最後までご覧ください。
ライター:ひらばやし
家の中や家の庭などでたくさんの羽アリを見つけてしまったら驚いて慌ててしまうかもしれませんが、落ち着いて対処しましょう。
ただし、いきなり殺虫スプレーを噴射してしまうと驚いて逃げ出してしまい、新たな巣を作られてしまう可能性もあります。
そのため、掃除機で吸ったり粘着テープに貼り付けたりなどして処理しましょう。
羽アリは、掃除機で吸い取った衝撃でほとんど死んでしまうほど弱い生き物なので、捕獲後はしっかりと密封して燃えるゴミとしてそのまま処分してください。
また、業者に駆除を依頼する場合にどの種類の羽アリか特定しやすいよう、粘着テープなどで数匹程度捕獲しておくとスムーズです。
羽アリにはシロアリとクロアリが存在しますが、クロアリの場合は家に害を与える虫ではないため、ひとまずは安心して大丈夫です。
ただし、それがシロアリだった場合は、家の木材を食害されているおそれがあるため、すぐにでも対処する必要があります。
まずは家に発生した羽アリの種類を見分けましょう。
シロアリとクロアリの見分け方を簡単にご紹介します。
シロアリ | クロアリ | |
胴体 | くびれがなく寸胴 | くびれがある |
触覚 | 直線的で数珠状 | くの字型 |
羽 | 4枚ともほぼ同じ大きさ | 前側の羽が後ろより大きい |
出現時期 | 4~7月頃 | 6~10月頃 |
シロアリはゴキブリの仲間、クロアリはハチの仲間です。
同じように見えても全く特徴の違う虫なので、よく見てみると見分けることには苦労しないでしょう。
家に発生している羽アリがもしシロアリだと判明した場合は、早めに駆除することをおすすめします。
シロアリは普段目に見えないところに生息しているため、気づかないうちに被害が大きくなっているおそれがあるためです。
羽アリとして巣から出てくるシロアリは全体の1~3%とされており、残りのシロアリはまだどこかに潜んでいる可能性が高いです。
すぐに木材を食い尽くしてしまうわけではありませんが、数ヶ月後~数年後には甚大な被害になり、床下や柱などがスカスカに食い荒らされてしまうことも十分あり得ます。
そうなるとシロアリの駆除費用だけでなく、被害箇所の修繕費もかさんでしまいます。
そうならないためにも、できるだけ早い対処が求められます。
シロアリ駆除業者に駆除を依頼すると、基本的には被害箇所や被害に遭いやすい箇所に薬剤を撒くことで駆除・予防を行ってくれます。
薬剤を撒くだけなら自分でも簡単にできるのではないかと思うかもしれませんが、実際は想像以上に過酷な作業なのです。
シロアリは巣ごと完全に駆除しなければ再発生の可能性があるため、目に見える場所だけ薬剤で駆除しても意味がありません。
シロアリの巣がどこにあるかを見極めて残らず駆除するには、プロの経験や技術がとても重要です。
また、暗く狭い床下に潜って土壌や木材の内部などにもムラなく薬剤を散布する必要があり、個人で徹底的にやりきるのはかなり難しいです。
市販でも駆除剤などが販売されているため、自分でも駆除は可能ではありますが、あまり現実的ではありません。
シロアリ駆除を専門としている業者に依頼したほうが、完璧な駆除をしてもらえる上に、しっかりと予防まで丁寧に行ってくれるため、安心感が大きいといえるでしょう。
シロアリ駆除は業者に依頼したほうが良いとお伝えしましたが、具体的にどのような業者を選べばよいのか、選ぶ際のポイントを3つご紹介していきます。
『しろあり防除施工士』とは、国土交通省が監督する公益法人「日本しろあり対策協会」が実施している資格制度です。
この資格を取得するには、規定以上の実務経験と筆記試験に合格する必要があります。
資格を持っている業者であれば、シロアリ防除施工の専門的知識と高い技術を有していることが保証されるため、安心して駆除を依頼しやすいです。
駆除業者の業務歴の長さやこれまでの工事件数は信頼につながるため、チェックしておきたいポイントの一つです。
工事実績が多いということはそれだけ多くの依頼を受けていて、経験も豊富だということです。
開業して間もない、工事件数が少ない、情報を開示していないといった業者はなるべく選ばないほうが無難でしょう。
シロアリをしっかり駆除してもらったとしても、被害が再発してしまう可能性もまれにあります。
万が一に備えて、工事後のアフターサービスが充実している業者を選ぶことをおすすめします。
工事後の保証内容は業者によって違うため、どんな保証が用意されているのかをしっかりと確認しておくと良いでしょう。
例えば、『シロアリ再発時に無料で駆除だけを行う』業者もあれば、『再発時に被害を受けた建物の修繕も保証する』業者もあります。
シロアリ駆除の工事は決して安いものではないため、満足のいくアフターサービスが付随している業者を選びましょう。
多くのシロアリ駆除業者では、「1階の床面積(㎡)×基本料金」で費用を算出しています。
基本料金の中には、薬剤費や人件費、養生費などが含まれます。
シロアリ駆除の費用相場は、1㎡につき1,500円~3,000円ほど、1坪につき5,000円~10,000円ほどで、かなりひらきがあります。
費用に大きく違いが出るのには主に3つの理由があります。
家の構造が複雑だと施工難易度が上がるため、プラス料金が発生することがあります。
例えば、床下が狭くて人が入れるスペースがないお家は、新たに床下点検口をつくらなければならない可能性があります。
家の詳しい構造を知らない方がほとんどかと思いますので、まずは床下点検で構造を見てもらい、見積もりをもらうことをおすすめします。
費用が決まる重要なポイントの一つは、シロアリ被害の大きさです。
シロアリ被害は放置している年月が長いほど規模も大きくなります。
例えば、床下の一部のみの被害と、2階や屋根にも被害が及んでいる被害とでは、後者のほうが圧倒的に費用が高額になります。
被害が大きくなってからでは手遅れになることも多いですので、羽アリを見かけたら早めの対処をしたほうが良いでしょう。
さらに駆除工法の違いによっても費用が変わってきます。
シロアリ駆除で扱う工法は、「バリア工法」と「ベイト工法」の2つが代表的です。
バリア工法は、シロアリ被害箇所に直接薬剤を散布し、シロアリを駆除・予防する方法で、多くの業者が採用しています。
ベイト工法は、ベイト剤と呼ばれる毒餌を家の周りに設置し、巣に持ち帰らせてシロアリを根絶やしにする方法です。
構造上床下に潜れないお家や、庭など屋外に発生している場合などに用いられることがあります。
ベイト工法はバリア工法と比べると割高のため、ベイト工法を選択した場合には費用が高くなるでしょう。
羽アリ駆除のためには、まずシロアリかクロアリかを見分けることが重要です。
クロアリは基本無害なので心配ありませんが、シロアリだった場合は家を食害されているおそれがあり、すぐに対処が必要だからです。
しかし、シロアリは自力での駆除が難しいため、シロアリ駆除業者に依頼することをおすすめします。
豊富な実績や資格を持っており、充実のアフターサービスがある業者であれば安心して任せやすいでしょう。
最後までご覧いただきありがとうございました。
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ライター:ひらばやし
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