羽アリが家の中や家の周りに突然大量発生したら、当然慌ててしまうことでしょう。
羽アリにはシロアリとクロアリがいますが、種類によっては心配する必要はありません。
しかし、たくさんの虫が発生したら、どうにか駆除したいと考える方が多いかと思いますので、お家にあるものを使い、自分でできる応急処置方法をお伝えします。
他にも、シロアリとクロアリの見分け方や、専門業者に駆除を依頼した際の費用相場などもご紹介しておりますので、ぜひ最後までご覧ください。
羽アリが家の中や家の周りに突然大量発生したら、当然慌ててしまうことでしょう。
羽アリにはシロアリとクロアリがいますが、種類によっては心配する必要はありません。
しかし、たくさんの虫が発生したら、どうにか駆除したいと考える方が多いかと思いますので、お家にあるものを使い、自分でできる応急処置方法をお伝えします。
他にも、シロアリとクロアリの見分け方や、専門業者に駆除を依頼した際の費用相場などもご紹介しておりますので、ぜひ最後までご覧ください。
ライター:ひらばやし
羽アリ(はねあり・はあり)とは、羽の生えたシロアリかアリ(クロアリ)のことを指し、体長1cmほどの小さな虫です。
どちらも決まった時期に大量発生するところは似ていますが、実はシロアリとクロアリは全く別の昆虫です。
シロアリはアリではなくゴキブリの仲間で、木材に含まれるセルロースを好んで食べる生き物です。
そのため、家に住み着かれてしまうと、柱や壁を食害して内部をスカスカにしてしまいます。
もし家に発生している羽アリがシロアリなら、すでに家に巣をつくられているおそれもあるため、早急に対処が必要です。
対してクロアリはハチの仲間で、腐った木の中に巣をつくることもありますが、家に害をもたらすことはないため心配はありません。
種類によっては噛みついてきたり、針で刺してきたりすることもあるため、近づく際には注意が必要です。
家に発生している羽アリがクロアリなら、時期が過ぎればいなくなるので放置しておいても問題ありません。
シロアリとクロアリはよく見ると体の特徴などが全く違います。
それぞれ下表のような特徴があるため、参考にしてみてください。
シロアリ | クロアリ | |
羽 | ・前後の羽が同じ大きさ ・羽脈が細かく薄い ・羽が取れやすい | ・前の羽が大きく後ろの羽が小さい ・羽脈が少なく濃い ・羽は引っ張らないと取れない |
胴体 | くびれがなく寸胴 | 細くくびれがある |
触覚 | 短く数珠状でまっすぐ | 長く「く」の字に折れている |
色・大きさ | 茶・黒・黄褐色 5mm~10mm程度 | 茶・黒・茶褐色 2mm~20mm程度 |
発生時期 | ヤマトシロアリ:4~5月頃 イエシロアリ:6~7月頃 | 4~11月頃 |
8月以降に見かけた羽アリはクロアリである可能性が高いですが、それ以前であればシロアリの可能性を疑ったほうが良いでしょう。
また、シロアリの羽アリの羽は取れやすいため、羽だけがパラパラと地面に落ちていることも多いです。
クロアリではあまり見られない光景なので、シロアリの可能性が高いといえます。
クロアリであれば直接家に害はないとはいえ、家の中に羽アリが大量に発生してしまったら、すぐにでも駆除したいと考えることは当然だと思います。
まず、『殺虫スプレーをかける』ことは逆効果になるためやめましょう。
もしシロアリだった場合、スプレーに驚いて逃げ出してしまうと、被害をさらに拡大させてしまうおそれがあるためです。
しかし、羽アリを今すぐどうにかしたいという場合に、家の中にあるものを使って自分で応急処置を行うことができます。
その方法をいくつかご紹介していきますので、慌てずに対処していきましょう。
もしも家の中に羽アリが発生してしまったら、掃除機で吸い込んでしまいましょう。
羽アリは非常にもろい生き物なので、吸い込むときの衝撃でほとんどが死んでしまいます。
吸い込んだあとの紙パックは、生きた羽アリが逃げないようポリ袋などに入れて密閉し、すぐに処分してください。
周りが汚れたり死骸を集めたりする手間もないため、応急処置としておすすめの方法です。
次に、ガムテープや粘着ローラーなどの粘着部分で羽アリを捕獲する方法です。
羽アリが床や壁などに止まっていれば、そのままテープにくっつけて処理します。
また、捕獲した羽アリの種類を確認しやすいため、後に業者に駆除を依頼する際にも説明しやすいです。
羽アリの侵入経路が狭いすきまだった場合、応急処置としてテープで塞ぎ、侵入を防ぐことも可能です。
ドアや框(かまち)の下から羽アリが発生した場合など、発生元をポリ袋やビニール袋などで覆って捕獲する方法です。
羽アリが飛散しないよう、そのままガムテープなどで固定し、中に羽アリが溜まるようにしましょう。
ある程度羽アリが溜まったら、袋の口をしっかりと縛った密閉状態で処分し、発生元は再度新しい袋をかぶせます。
浴室などの水回りで羽アリが発生した場合は、シャワーで強めのお湯を当てることでも駆除が可能です。
排水に流れる前に羽アリをすくってポリ袋に密閉し、可燃ごみとして捨てましょう。
目の細かいヘアーキャッチャーを設置しておけば、羽アリが流れてしまうこともありません。
新たにヘアーキャッチャーを購入する場合は、1mm未満の目の細かいものがおすすめです。
シロアリやクロアリが大量の羽アリとなって飛び出す理由は、「巣別れ」といって新しい巣をつくり種を繁栄させていくためです。
シロアリもクロアリも初めは羽はありませんが、巣別れの時期になると一部の個体が羽アリとなり、風に乗って移動していきます。
そうして新たな繁殖先をつくり、分布を拡大させていくのです。
羽アリになる個体は全体の1~3%程度といわれており、シロアリやクロアリのすべてが羽アリとして巣から出てくることはありません。
そのため、羽アリを大量に見かけた場合は、家のどこかにまだ大量のシロアリやクロアリが潜んでいる可能性が高いということです。
それがシロアリだった場合は、すでに被害が大きくなっているおそれもあるため、すぐに調査したほうが良いでしょう。
羽アリを発見し、もし巣を作られてしまっている場合は、巣全体を駆除しなくては根本的な解決にはなりません。
とくにシロアリの場合は、家を食害されてしまう可能性があるため、すぐに対処する必要があります。
しかしシロアリの巣は、木材の中や床下など、素人では対処が難しい箇所にあるケースがほとんどです。
自分で中途半端に駆除しようとすると再発生してしまう可能性が高く、費用や労力が無駄にかかってしまうかもしれません。
そのため、シロアリ駆除専門業者に依頼することをおすすめします。
専門業者であれば、被害箇所に薬剤を注入したり、予防として防腐剤や防蟻剤を散布してくれたりと、丁寧に駆除・予防を行ってくれます。
シロアリ駆除の際にかかる費用相場は、1㎡につき1,500円~3,000円ほど、1坪につき5,000円~10,000円ほどです。
30坪の一戸建てだと約15万円~30万円かかります。
相場を聞くと「高い」と感じる方も多いと思います。
しかしシロアリ駆除は、暗く狭い床下に潜ってシロアリの居場所を突き止め、何十リットルもの薬剤を散布・注入していく過酷な作業です。
慣れている業者でも5時間前後かかる重労働であるため、シロアリ駆除には数十万円の費用がかかるのです。
さらに、シロアリ被害が広範囲になると作業量が増えることになるため、費用もその分高くなります。
費用相場に開きがあるのは、業者によって料金やサービス内容が異なるためです。
複数の業者から見積もりをとり、アフターサービスや施工内容なども比較しながら選ぶことをおすすめします。
羽アリには、家の木材を食べてしまうシロアリと、害のないクロアリがいるため、どちらかを見分ける必要があります。
胴体の形や羽の大きさ、触覚の形はとくに判別しやすいポイントです。
もしシロアリだった場合は床下や木材の中にすでに巣を作られている可能性も高いため、すぐに対処したほうが良いでしょう。
シロアリ駆除を自分で徹底的に行うことはとても難しいため、専門業者に依頼して点検や駆除をしてもらうことをおすすめします。
最後までご覧いただきありがとうございました。
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ライター:ひらばやし
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