【戸建て30坪】シロアリ駆除の料金相場は？費用について知っておくべきこと

シロアリ駆除の費用は、建物の広さや駆除工法によって変わってきます。

しかし、坪単価の相場や費用が決まる要素などを知っておくことで、ある程度の費用相場を把握することが可能です。

ここでは、30坪の一戸建てをシロアリ駆除する場合を目安として、費用について知っておくと良いことをご紹介していきます。

シロアリが発生したからといって焦らず、費用が適正であるか、優良業者であるかをしっかりと見極めて駆除を依頼しましょう。

シロアリ駆除にかかる費用相場【30坪】

シロアリ駆除にかかる費用の相場は、1坪あたり5,000円～10,000円ほどです。

30坪の一戸建てのシロアリ駆除を行う場合は20万円～30万円ほどが相場となります。

しかし、さまざまな要素によって駆除費用が高くなったり、業者によっては料金体系が異なったりします。

シロアリ駆除にかかる費用はどのような要素で決まるのかを把握しておき、見積もりの内容に納得した上で駆除を依頼することが大切です。

シロアリ駆除にかかる費用を決める要素

シロアリの被害状況によっては、基本的な費用に加え、別枠で費用が発生する場合もあります。

ここでは、シロアリ駆除にかかる費用が決まる要素をお伝えしていきます。

建物の大きさ

シロアリ駆除業者は、主に床面積を基準として駆除料金を算出していきます。

自宅の面積と施工単価が分かれば計算が可能なため、ある程度の概算は自分で求めることができます。

逆に考えると、自分で計算した概算と、業者から提示された見積もり額が大きく異なる場合は、どうしてその額になるのかしっかりと内訳を確認したほうが良いでしょう。

シロアリの種類・被害規模

日本で被害の多いシロアリの種類は「ヤマトシロアリ」と「イエシロアリ」です。

その2種類は駆除方法が確立されているため、費用も概算から大きく外れることは少ないでしょう。

しかし、発生したシロアリの種類が「アメリカカンザイシロアリ」だった場合は、駆除費用が高くなりやすいため注意が必要です。

アメリカカンザイシロアリは、被害箇所の特定が難しく、一度で完全に駆除することが難しいとされています。

他のシロアリより駆除の難易度が高い分、費用がかさんでしまうことも多いです。

建物構造

シロアリ駆除業者によっては、施工する建物が木造か、コンクリート造か、鉄骨かによっても金額を変えている場合もあります。

また、床下に入る十分なスペースがあるか、1つの床下点検口からすべての床下にアクセスできるかなど、建物の構造によって費用が変動するケースもあります。

施工工法

シロアリ駆除には主に2つの方法が主流となっており、どちらの方法を選ぶかによっても単価が変わってきます。

1つは、薬剤を床下などに散布して駆除・予防する「バリア工法」です。

即効性が高く、予防効果も5年ほど持続します。

2つめは、建物の周辺に毒餌を設置し、シロアリに食べさせて巣ごと駆除する「ベイト工法」です。

効果が出るまでに時間がかかりますが、薬剤を散布しないため、人やペット、自然環境にも優しいです。

バリア工法よりベイト工法のほうが高額なため、選ぶ工法によって費用が異なることになります。

使用する駆除剤

施工方法が同じでも、使用する薬剤によって費用を変えている業者もあります。

例えばバリア工法の場合、『費用は少し高くなるが天然成分だけを使用した薬剤を選べる』というような例もあります。

ベイト工法でも、毒餌の種類やシロアリのおびき寄せ方なども業者によって異なるため、それに応じた費用がかかることになります。

業者

業者の種類によっても費用に差が出ます。下表は主な業者の種類とその費用相場です。

それぞれの業者にメリット・デメリットがあり、業者選びはとても慎重に行う必要があります。

その他

その他にも、休日料金、遠方への出張費、車を停めるスペースがない場合はコインパーキング代などが別途上乗せされるケースもあります。

業者によって追加料金の有無は異なるため、あらかじめ確認しておくようにしましょう。

シロアリ被害の修繕費用

もしシロアリの被害が甚大であれば、駆除だけでなく被害箇所の修繕費用も必要となります。

30坪の一戸建てのシロアリ駆除は20万円～30万円ほどが相場だと冒頭でお話しましたが、お風呂場や床下など被害があらゆる場所に広がっている場合、300万円～1,000万円ほどかかってしまう可能性も十分にあります。

シロアリ駆除費用を安くするポイント

シロアリ駆除の費用が決まる要素はさまざまで、業者によって工事内容にも差があるため、『安い』という理由だけで選ぶことはリスクが大きいです。

しかし、できるだけ費用を抑えたいと思うのは当然のことですので、ここではシロアリ駆除にかかる費用を少しでも安くするポイントをお伝えしていきます。

複数の業者から見積もりをもらう

依頼するシロアリ駆除業者を決める際には、必ず複数社から見積もりをとり、比較するようにしましょう。

他社と比べて見積もりの金額が安いケースは要注意です。

初めは安さを強調し、後に追加料金などで高額請求するといった事例もあります。

1社だけで即決せずに、いくつかの業者の見積もりを比較してから決めると良いでしょう。

小規模の業者を選ぶ

大手企業は大手ならではの安心感がありますが、価格が高かったりサービス内容の融通が効きにくかったりすることもあります。

少しでも安く依頼したい場合は、小規模の業者がおすすめです。

30坪の一戸建てであれば、大規模業者より小規模業者のほうが10万円近く安くなるケースもあるためです。

小規模の業者は、業者によって技術力に差がある場合もあるため、『しろあり防除施工士の資格を保有している』『経験や施工実績が豊富にある』といった、信頼できる業者を選びましょう。

シロアリ駆除費用に関するQ&A

新築にもシロアリは出ますか？

シロアリ被害に築年数は関係ありませんので、築10年未満の家でもシロアリが発生する可能性は十分にあります。
例えば、新築を建てる前の土地にシロアリが住み着いていると被害に遭うおそれがあります。
たとえシロアリの駆除剤が散布されていたとしても、効果が持続するのは5年ほどなので、築年数が新しい家でも注意が必要です。

シロアリ駆除に補助金は出ますか？

シロアリ駆除で補助金が出ることはほとんどありません。
しかし、条件次第では確定申告の際に所得税控除を受けることが可能です。
シロアリ被害は、「害虫その他の生物による異常な災害」として雑損控除の対象になっており、災害や盗難、横領などによって自分や扶養親族の資産に損害を受けた場合に適用されます。
確定申告には、シロアリ駆除を行った領収書が必要となるため、大切に保管しておきましょう。

まとめ

シロアリ駆除は、費用相場や料金の仕組みをしっかり理解することが大切です。

そうすることで複数社から見積もりをもらった際に、おかしな点にも気づきやすくなります。

他社とくらべて費用が安い・高い業者はしっかりと理由を確認し、納得のいく施工を実現しましょう。

最後までご覧いただきありがとうございました。