シロアリ対策の基本は「予防」することにあります。
シロアリが見つかってから駆除すればいいと思いがちですが、すでに被害が甚大になっていればもう手遅れです。
シロアリに食害された箇所の修繕費用が多額になってしまうこともあります。
そうなる前にちょっとした工夫をしておけば、シロアリを寄せ付けない環境を作り出すことも可能です。
今回は、自分でシロアリ予防をする方法をご紹介していきますので、ぜひ最後までご覧ください。
シロアリ対策の基本は「予防」することにあります。
シロアリが見つかってから駆除すればいいと思いがちですが、すでに被害が甚大になっていればもう手遅れです。
シロアリに食害された箇所の修繕費用が多額になってしまうこともあります。
そうなる前にちょっとした工夫をしておけば、シロアリを寄せ付けない環境を作り出すことも可能です。
今回は、自分でシロアリ予防をする方法をご紹介していきますので、ぜひ最後までご覧ください。
ライター:ひらばやし
シロアリ予防は必要ないという声もありますが、できるかぎりやっておいたほうが良いでしょう。
もしシロアリ被害が拡大すると、駆除や被害箇所の修繕などに多大な費用がかかってしまいます。
また、小さな地震でも土台のバランスが崩れ、家屋が倒壊してしまうおそれもあります。
家のメンテナンスの一つだと考え、シロアリ対策をしておくと安心です。
しかし、シロアリ予防を業者に依頼すると高い費用がかかるため、躊躇してしまう方も多いのではないでしょうか。
シロアリ予防は業者に依頼するだけではなく、少しの工夫でできることもあります。
シロアリを発生させないためには、シロアリを寄せ付けない環境をつくることが重要です。
ここでは、自分でできるシロアリ予防方法をいくつかご紹介していきます。
シロアリは、湿気が多く日の当たらない場所を好んで生息する生き物です。
しかし、日当たりの良い場所でも物を置くと影になり、空気の流れを妨げることになります。
特に床下の通気口を塞いでしまうと風通しが悪くなり、シロアリが好むじめじめとした空間を生んでしまいます。
通気口は床下の換気目的で設置されているものなので、植木や棚などで塞いでいる場合はすぐに移動させるようにしましょう。
シロアリは湿気の多い場所を好むため、湿った木材や水回りなどに発生しやすいです。
屋根や外壁など、雨漏りや水漏れがある箇所や、塗装が劣化している箇所はすぐに修繕しましょう。
外壁や建材に損傷部があると、そこからシロアリが侵入しやすくなってしまいます。
半年に1度くらいの頻度で屋根や外壁をチェックし、家全体をメンテナンスすることをおすすめします。
家の周りに廃材や段ボールなど、シロアリのエサとなるものを放置しないようにしましょう。
シロアリは日光を苦手とするため、特に日が当たりにくい北側は要注意です。
植木から落ちた枝や紙類もエサ場になりやすく、そこを拠点として徐々に住宅へと近づいていくこともあります。
外壁周りや庭、車庫などにある不要なものは撤去しておくようにしましょう。
シロアリ予防や駆除は専門業者に任せるのが一番早く確実です。
しかし、シロアリがまだ発生していない状況であれば、市販の防腐剤や防除剤を使用して予防することも一つの手です。
薬剤の中には、木材防腐剤入りの防除剤なども販売されているので、自分が使いやすいものを選ぶと良いでしょう。
ただし、市販の防除剤は効果の持続期間が短いものが多いです。
各薬剤には効果の持続期間が記載してあるため、それに合わせて定期的に薬剤を散布しましょう。
これまでにシロアリが発生したことがある家は1年ごと、未発生の家や駆除・予防工事済みの家は5年ごとに床下の点検を行っておくと安心です。
床下点検は、シロアリの発生だけでなく基礎や配管の状態も見ることができるため、家の耐久性を確認するためにも重要です。
もうすこし本格的に薬剤を使用したシロアリ予防をしたい場合は、『バリア工法』または『ベイト工法』のどちらかの方法で予防するのが良いでしょう。
ここでは、それぞれの方法の特徴と手順を簡単にご紹介していきます。
工法 | 即効性 | 安全性 | 手軽さ | 費用 |
バリア工法 | ◎ | ○ | △ | ○ |
ベイト工法 | △ | ◎ | ◎ | ○ |
バリア工法は、住宅の基礎部分や木材を使用している部分に薬剤を散布し、シロアリが寄り付かないようにする方法です。
薬剤を直接噴霧するため、即効性が期待できます。
また、広範囲にわたってシロアリ予防が可能です。
ただし、人やペットに悪影響を及ぼす可能性があり、アレルギーなどの健康被害には十分注意する必要があります。
バリア工法でシロアリ予防を行う流れを簡単にご紹介していきます。
狭い床下に入って作業をするため、無理せず、安全面には十分に気をつけて行いましょう。
①必要なもの(市販の薬剤、防じんマスク、上下つなぎなど汚れても良い服、タオル、ゴム手袋、ヘッドライト、養生用のシートやテープなど)を準備する。 ②床下に潜る前に、家の中が汚れないよう床下の入り口周りを養生シートやテープで養生する。 ③汚れても良い服、防じんマスク、ゴム手袋、ヘッドライトなどを装備する。 ④床下に入り、柱の中、柱と基礎の間に薬剤を注入する。 ⑤土壌にもムラなく薬剤を散布する。 ⑥床下から出て、家の周りの木材などにも散布する。 |
ベイト工法はシロアリの活動経路になり得る箇所に毒餌を仕掛け、それを食べさせることにより撃退する方法です。
ベイト剤はシロアリの脱皮を阻害して死に至らしめるため、脱皮を必要としない哺乳類には影響がありません。
直接薬剤を散布することもないため、お子さんやペットのいるご家庭でも安心して使用することができます。
ただし、シロアリが薬剤に食いつくとは限らないことや、効果が出るまで時間がかかるデメリットがあります。
ベイト工法でシロアリ予防を行う流れを簡単にご紹介していきます。
①必要なもの(市販のベイト薬剤、スコップ、軍手、汚れても良い服装)を準備する。 ②ベイト剤のシロアリ侵入口を下にし、建物の基礎から20~30cmほど離れたところに穴を掘り、ベイトステーションを埋める。 他にも、玄関周り、お風呂・キッチン・トイレなど水回り付近、樹木・切り株・花壇付近など、シロアリが発生しやすい場所にも埋める。 ③半年に1~2回ほどを目安にベイトステーションを確認し、エサが減っている場合は交換する。 |
シロアリ予防を自分で行うことも可能ですが、薬剤の撒き方が不十分だと効果が十分に発揮されない可能性があります。
確実にシロアリを予防したい方は、シロアリ予防・駆除専門業者に依頼することをおすすめします。
専門業者であれば経験や知識も多く、性能の良い専門器具を使用しているため、徹底的なシロアリ予防が可能です。
専門業者をよく調べずに依頼すると、対応がずさんだったり、予想外の高額費用を請求されたりなど、トラブルに巻き込まれるおそれもあります。
業者選びに失敗しないためにも、シロアリ予防業者の選び方のポイントをご紹介します。
業者を選ぶ上でまず大切なのは、複数の業者から見積もりをもらうことです。
少なくとも3社以上の見積もりを比較することで、サービス内容の違いや費用相場がわかってきます。
複数社の見積もりの内訳を見比べつつ、必要なサービス内容を取捨選択しましょう。
そして見積もりで大切なのは、サービス内容や料金が明朗であるかどうかです。
料金は家の規模や作業内容によっても変わってくるため、見積もりの内訳が不明瞭だと料金が適正であるかどうか判断できません。
ホームページなどに基本料金が記載されていない業者や、あまりにも安すぎる業者は、施工後に高額請求されたといったケースもあります。
施工後に料金が追加されていたなどのトラブルにならないように、見積もりの段階でしっかり確認しておくようにしましょう。
シロアリ予防や駆除は多くの経験や技術が重要になる作業です。
そのため、確実な施工をしてもらうためにも、業者のこれまでの実績を確認しましょう。
また、シロアリ駆除に関する資格『しろあり防除施工士』を取得しているかどうかもポイントの一つです。
資格なしでも業務を行うことは可能ですが、この資格は公益社団法人である日本しろあり対策協会が実施しているものなので、取得済みの業者だと安心です。
優良業者であれば、基本的にアフターサービスが充実しています。
一般的には、施工後5年間の保証がついている場合が多いです。
保証期間や保証内容が詳しく記載されている業者を選ぶようにしましょう。
まだシロアリが発生していない状況なら、シロアリを寄せ付けない環境をつくることで予防が可能です。
薬剤を使用した本格的なシロアリ予防は自分でもできますが、徹底的に行うならシロアリ予防や駆除の専門業者に依頼するほうが確実です。
納得のいくシロアリ予防を実現して、シロアリとは無縁な快適な生活を送りましょう。
最後までご覧いただきありがとうございました。
この記事を書いた人
ライター:ひらばやし
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